テニスのスタッツ(統計)を詳細に解説する
テニスの中継等を見ていると「スタッツ」という言葉が良く出てきますね。スタッツはstatisticsで統計という意味です。
テニスの試合中のポイントのやり取りがスタッツに現れてきます。
スタッツが読めるとテニスの試合観戦が面白くなります。
<目次>
テニスのスタッツ項目について
具体例のスタッツは2017年全豪オープンのフェデラー対錦織の試合の錦織側のスタッツを使用したいと思います。錦織に勝ってほしかったです。
サーブ(Service)
Aces
有効なサーブのうちでレシーバーが触ることの出来なかったサーブの事です。サーバーの得点になります。
(具体例)この試合錦織は4本です。
Double Faults
1stサーブ、2ndサーブをいずれも有効にすることが出来なかった場合の事です。レシーバー側の得点になります。
(具体例)この試合錦織は5本ですね。
1st Serve Percentage
1stサーブが入った確率の事です。
(具体例)この試合錦織は65%でした。
1st Serve Points won
1stサーブで得点をとった確率の事です。確率とポイント併記の場合が多いです。
(具体例)
この試合錦織は68%(73/107)でした。
錦織の1stサーブは107ポイント有効になって73ポイント得点を取れたと言う事ですね。確率でいうと68%と言うことになります。
相手(フェデラー)の1st Return Points wonと逆の関係になります。
2nd Serve Points won
2ndサーブで得点をとった確率の事です。確率とポイント併記の場合が多いです。
(具体例)
この試合錦織は42%(24/57)でした。
錦織の2ndサーブは57ポイント中24ポイントの得点を取れたという事になります。確率で言うと42%です。
相手(フェデラー)の2nd Return Points wonと逆の関係になります。
Break Points Saved
レシーバーがあと1ポイントでゲームを取る状況で、サーバー側がポイントを取ってサービスブレークを防いだというサーバー側の指標です。
(具体例)
65%(11/17)であれば、17本のサービスブレークのピンチに直面して、11ポイントは得点を取ってサービスブレークを防いだという事になります。従って65%はサービスブレークのピンチに遭遇した時にサーバー側がポイントを守れる確率という事になります。
相手(フェデラー)のBreak Points Convertedと逆の関係になります。
リターン(Return)
1st Return Points Won
1stサーブのリターンで得点を取ったポイントの事です。確率とポイント併記の場合が多いです。
(具体例)
この試合錦織は19%(19/98)でした。
98ポイントの1stサーブでのリターンのうち、19ポイントを取れたという事です。
相手(フェデラー)の1st Serve Points wonと逆の関係になります。
2nd Return Points Won
2ndサーブのリターンで得点を取ったポイントの事です。確率とポイント併記の場合が多いです。相手のダブルフォルトでのポイントも含まれます。
(具体例)
この試合錦織は52%(25/48)でした。
48ポイントの2ndサーブでのリターンのうち、25ポイントを取ることが出来たと言う事です。
相手(フェデラー)の2nd Serve Points wonと逆の関係になります。
Break Points Converted
レシーバーがあと1ポイントでゲームを取る状況で、レシーバー側がポイントを取ってサービスブレークすることが出来たというレシーバー側の指標です。読み方は下記です。
(具体例)
33%(3/9)ということであれば、9本のサービスブレークのチャンスに直面して、3ポイントは得点を取ってサービスブレークできたという事になります。従って33%はサービスブレークのチャンスの時にレシーバー側がポイント取ってサービスブレークできる確率という事になります。
相手(フェデラー)のBreak Points Savedと逆の関係になります。
ポイント(points)
Service Points Won
対象の人のサービスゲームで取ったポイントを指します。
(具体例)
59% (97/164)
この試合で錦織はサーブで始まるゲームで164ポイント中、97ポイントを取ったという事です。確率で言うと59%です。
Return Points wonは逆の関係にあるため、相手(フェデラー)のReturn Points wonは41%ということになります。
Return Points Won
対象の人のリターンゲームで取ったポイントを指します。
(具体例)
30% (44/146)
この試合で錦織はリターンで始まるゲームで146ポイント中、44ポイントを取ったという事です。確率で言うと30%です。
相手(フェデラー)のService Points wonは70%ということになります。
Total Points Won
全てのポイントのうち、対象となる人が取ったポイントを指します。
(具体例)45%(141/310)
全てのポイントが310ポイントで、そのうち錦織は141ポイントを取った事を指します。確率にして45%です。
相手(フェデラー)のTotal Points Wonは55%ということになります。